動画編集をしていると、「ここにちょうどいいBGMがほしい」「場面に合う効果音を入れたい」という場面が必ず出てきます。映像のクオリティは、実は音で大きく変わります。同じカット編集でも、BGMと効果音が決まっているだけで、見ている人の印象はぐっと良くなるのです。
この記事では、会社員をしながら副業で月10万円以上を稼ぐ現役のフリーランス編集者である私が、実際の案件でも使っている定番のBGM・効果音サイトをまとめてご紹介します。これから副業で動画編集を始める初心者の方が、「どこで音を探せばいいの?」で迷わないように、無料で使える定番サイトから、案件向けの有料サービスまで厳選しました。
あわせて、初心者がつまずきやすい「著作権」や「商用利用」の注意点もやさしく解説します。安心して音を使えるようになりましょう。
まず知っておきたい「商用利用」と著作権のこと
サイトを紹介する前に、最初に押さえておいてほしい大切なポイントがあります。それは、動画編集で使う音には「著作権」があり、自由に使っていいわけではない、ということです。
たとえば、好きなアーティストの市販の楽曲を勝手に動画に使うのは、原則NGです。とくにYouTubeでは、著作権で保護された音楽を使うと、収益が権利者に渡ったり、動画が削除されたりすることがあります。仕事として案件を受ける場合は、なおさら注意が必要です。
そこで活躍するのが、この記事で紹介する「フリーBGM・効果音サイト」です。これらは、配布者が「使っていいですよ」と許可している音源を集めたサイトで、安心して動画に使えます。ただし、一口に無料といっても条件はさまざまです。次の3つのポイントは必ず確認しましょう。
BGM・効果音サイトを選ぶ3つのチェックポイント
サイトや楽曲を選ぶときは、次の3点を確認する習慣をつけておくと、後々のトラブルを防げます。
1つ目は「商用利用が可能か」です。副業として案件を受ける場合、その動画は「商用」にあたります。個人の趣味ならOKでも商用はNG、という素材もあるため、「商用利用可」と明記されているかを必ず確認しましょう。
2つ目は「クレジット表記が必要か」です。サイトによっては、動画の概要欄などに「楽曲提供:◯◯」といった表記(クレジット)を求めるところがあります。表記が不要なサイトもあれば、必須のサイトもあるため、利用前にチェックしておくと安心です。
3つ目は「利用規約の最新版を確認したか」です。規約は変更されることがあります。とくに案件で使う前には、その時点での最新の規約に目を通しておくのが、プロとしての基本姿勢です。少し面倒に感じても、ここを丁寧にやっておくと信頼につながります。
無料で使える定番BGMサイト
まずは、多くの動画編集者が使っている無料のBGMサイトを紹介します。どれも定番なので、ブックマークしておくと便利です。
DOVA-SYNDROME(ドーバ シンドローム)
フリーBGMの王道ともいえる、国内最大級の素材サイトです。多くの作曲家が楽曲を提供しており、その数は1万5千曲以上。明るい曲から感動的な曲、おしゃれな曲まで、ジャンルがとにかく豊富で、「探せば必ず合う曲が見つかる」と言えるほどの品ぞろえです。
商用利用も可能で、多くの動画編集者が日常的に利用しています。ただし、楽曲ごとに作曲者が個別の利用条件を設定している場合があるため、ダウンロードする曲の規約は念のため確認しておきましょう。迷ったらまず最初に覗いてほしいサイトです。
魔王魂(まおうだましい)
BGMと効果音の両方がそろう、こちらも定番中の定番サイトです。ゲーム制作の現場でも長く使われてきた信頼感があり、ロックやポップ、和風など幅広いジャンルの楽曲が用意されています。
商用利用にも対応しており、初心者でも使いやすいのが魅力です。クレジット表記の要否などは時期によって変わることがあるので、利用前に公式サイトの規約を確認しておくと安心して使えます。
BGMer(ビージーエマー)
会員登録なしで、すぐにダウンロードできる手軽さが魅力のフリーBGMサイトです。完全ロイヤリティフリーで配布されており、思い立ったときにサッと音源を入手できます。
明るくポップな曲やYouTube向けの軽快な曲が充実しているので、Vlogや解説動画など、親しみやすい雰囲気の動画と相性が良いサイトです。
甘茶の音楽工房
やさしく、あたたかい雰囲気の楽曲が多いのが特徴のサイトです。ピアノやアコースティックなど、落ち着いた映像や感動系の動画にぴったりの曲がそろっています。
商用利用にも対応しており、「他とは少し違う、上品な雰囲気を出したい」というときに重宝します。引き出しの一つとして知っておくと、表現の幅が広がります。
YouTubeオーディオライブラリ
YouTubeを運営している方なら、ぜひ活用したいのがこの公式ライブラリです。YouTube Studioの中から無料で利用でき、著作権の心配なくYouTube動画に使える音源と効果音が用意されています。
一部、概要欄でのクレジット表記が必要な曲もありますが、その場合は曲ごとに案内が表示されるので、初心者でも迷いません。まずは身近なところから始めたい方におすすめです。
無料で使える定番の効果音サイト
BGMと並んで、動画の完成度を左右するのが効果音(SE)です。テロップが出る瞬間の「ポンッ」という音や、場面転換の「シュッ」という音があるだけで、映像が一気にプロっぽくなります。
効果音ラボ
効果音といえば、まずここを見れば間違いない、というほどの定番サイトです。2千種類以上の効果音がそろい、すべて高品質で統一されています。「演出」「環境音」「戦闘」などカテゴリ分けも分かりやすく、目的の音をすぐに見つけられます。
会員登録不要で、商用利用にも対応しています。テレビ番組やCMでも使われるクオリティなので、案件用の動画でも安心して使えます。効果音に迷ったら、まずはここから探してみてください。
OtoLogic(オトロジック)
こちらも効果音と一部BGMがそろう人気サイトです。ボタン音やシステム音、自然音など、細かなニュアンスの効果音が豊富で、効果音ラボと組み合わせて使うと、ほとんどの場面をカバーできます。
カテゴリが細かく整理されているので、「もう少し違う音がほしい」というときの二つ目の引き出しとして覚えておくと便利です。
Springin’ Sound Stock(スプリンギン サウンドストック)
BGMと効果音の両方を、商用利用無料で提供しているサイトです。戦闘・演出・生活・環境音など、カテゴリが幅広くそろっており、ゲーム実況やバラエティ系の動画とも相性が良いのが特徴です。
無料サイトをいくつか使い分けられるようになると、「いつも同じ音」になりがちな問題を避けられます。選択肢の一つとして押さえておきましょう。
案件で差をつけたいなら、有料・サブスクも選択肢
ここまで無料サイトを紹介してきましたが、副業として本格的に稼いでいくなら、有料の音源サービスも検討する価値があります。無料サイトは便利な反面、「人気の曲は他の動画と被りやすい」という弱点があるからです。
有料サービスは、楽曲のクオリティが高く、数も圧倒的に多いため、他の動画と差をつけやすくなります。月額のサブスクリプション型が多く、契約期間中は使い放題というサービスが一般的です。代表的なものを紹介します。
Audiostock(オーディオストック)
日本最大級の音源ストックサービスで、BGMから効果音まで幅広くそろっています。日本のサービスなので規約が分かりやすく、商用利用にもしっかり対応。クライアントワークでも安心して使えるのが大きな魅力です。単曲購入とサブスクの両方があり、使い方に合わせて選べます。
Artlist・Epidemic Sound(海外サービス)
海外のYouTuberやプロの映像クリエイターに定番なのが、ArtlistやEpidemic Soundといったサブスク型サービスです。おしゃれで高品質な楽曲が豊富で、「映像の雰囲気を一段引き上げたい」というときに頼りになります。料金はかかりますが、本気で映像のクオリティを追求したい方には心強い選択肢です。
音源を使うときの注意点
最後に、音源を使う際に気をつけたいポイントをまとめておきます。トラブルを防ぎ、プロとして信頼される編集者になるために大切なところです。
まず、ダウンロードした音源を「自分の素材」として他人に配布したり、転売したりするのは禁止されています。あくまで、自分が作る動画の中で使うためのものだと考えましょう。
また、クライアントから案件を受ける場合は、「使った音源のサイト名や規約を共有しておく」と、より丁寧で安心です。とくに企業案件では、音源の出どころを確認されることもあります。どこの音源を使ったか記録しておく習慣をつけておくと、後から困りません。
そして繰り返しになりますが、規約は変わることがあります。「前は大丈夫だったから」と油断せず、案件で使う前にはその都度、最新の規約を確認する。この一手間が、長く信頼される編集者であり続けるための基本です。
BGM・効果音を上手に使う4つのコツ
良いサイトを知っても、使い方が雑だと音はかえって邪魔になります。最後に、初心者がすぐ実践できる4つのコツを紹介します。
1つ目は、BGMの音量を下げめにすることです。初心者がやりがちなのが、BGMを大きくしすぎてナレーションが聞き取りづらくなるミスです。基本は「声がしっかり聞こえて、BGMはうっすら背景で流れる」くらいのバランスを意識しましょう。
2つ目は、動画の雰囲気に合わせて曲を選ぶことです。楽しい内容なら明るい曲、解説系なら落ち着いた曲、というように、映像のトーンと音のトーンをそろえると、一気にまとまりが出ます。曲名やサイトのカテゴリ(明るい・感動・おしゃれなど)を手がかりに選ぶと探しやすくなります。
3つ目は、効果音を「ここぞ」という場面に絞って使うことです。テロップの登場、場面転換、ポイントの強調など、見せたい瞬間に効果音を添えると、視聴者の注意を引けます。逆に入れすぎるとうるさくなるので、メリハリが大切です。
4つ目は、曲の長さを動画に合わせて編集することです。BGMが動画の途中で不自然に切れないよう、フェードアウトでなめらかに終わらせたり、必要な長さにカットしてつなげたりすると、ぐっと完成度が上がります。
よくある質問
Q. 無料サイトの音源を、お金をもらう案件で使っても大丈夫ですか?
「商用利用可」と明記されているサイト・楽曲であれば、基本的に問題ありません。ただし条件はサイトごとに異なるため、案件で使う前に必ず最新の利用規約を確認してください。
Q. クレジット表記は必ず必要ですか?
サイトによって異なります。表記不要のところもあれば、概要欄などへの記載を求めるところもあります。表記が必要な場合は、指定どおりに記載すれば無料で使えることがほとんどなので、面倒がらずに対応しましょう。
Q. 無料と有料、初心者はどちらから始めるべきですか?
まずは無料サイトで十分です。DOVA-SYNDROMEや効果音ラボなどを使いこなせるようになってから、案件が増えて「もっと差をつけたい」と感じた段階で、有料サービスを検討するのがおすすめです。
まとめ:定番サイトを使い分けて、音で差をつけよう
今回は、動画編集で使える定番のBGM・効果音サイトをご紹介しました。無料BGMならDOVA-SYNDROMEや魔王魂、BGMer、効果音なら効果音ラボやOtoLogicを押さえておけば、まず困ることはありません。さらに案件で差をつけたいときは、AudiostockやArtlistといった有料サービスも視野に入れてみてください。
大切なのは、複数のサイトを使い分けることです。いつも同じ音だと動画がワンパターンになりがちですが、引き出しを増やしておけば、場面に合った最適な音をすぐに選べます。そして、使う前には必ず商用利用とクレジット表記、利用規約を確認する。この基本を守れば、安心して音を活用できます。
映像は、音が決まると一気に完成度が上がります。ぜひお気に入りのサイトを見つけて、あなたの動画をワンランク上に引き上げていきましょう。

